単色って難しい。
皆さん、お元気ですね。
今日は、単色の鯉についてのお話しです。
見事な昔黄金でしょ?
写真撮影時は6歳95cmでした。
体型に微塵の狂いも無く、手ヒレも綺麗で傷一つない奇跡の鯉です。
何故、奇跡か。
古くから単色の鯉を多く生産している爺ちゃん鯉師が私に言いました。
佐藤さん、あんたら色鯉ばかり作ってる者は単色なんて簡単だと馬鹿にしてるだろ?
でも実は、春に毛仔を1品種20万匹以上泥池に放し、それが秋までには良くて1万5千匹になる。 それから当才の立て鯉を1本も売らずに2千匹を2歳にする。
そこからも良い物は一切売らずに3才、4才と大きくして行き、最後に90cmを超えて完璧な鯉が何本出来ると思う?と。 答えは5本未満。
それだけ永い年月を賭けて(文字通り賭けて)お金も賭けて、完璧な鯉は5本未満。
育てている間に鱗を飛ばして治った痕の鱗の並びが悪くなったり、見た目のごまかしが一切きかない単色ほど飼育に気を遣う鯉はありません。
勿論、メスは卵の抱き方に癖が出やすい為、それが元で体型が左右違って来たりもします。
単色の鯉がもっと評価されれば良いのにとふと思った1日でした。
因みに、写真の鯉はその生産者に2歳で分けてもらい自分で育てた鯉です。
僕の目利き、飼育技術も褒めてね!!
では、また。