何とかなりました。
皆さんお元気ですね。
コロナも各地で第2波が猛威を振るっている様です。 新潟もあれよあれよという間に100人越えです。
今回の方が他人事とは思えない状況です。
梅雨明け宣言された新潟ですが、この梅雨の長雨はコロナどころではない位、フシュウ症が稚魚池で大爆発しました。 フシュウ症とは稚魚が罹る眠り病の様な病気で水質の急変から水あたり症状が起き、感染症に罹って死んで行くという状況です。
元々、稚魚は生後2週間ほどで免疫力が下がり細菌に対しての抵抗力が弱くなって来ます。フシュウ症は感染力が強く病気が出ている池から問題の無い池に霧がなめて行くだけで、感染してしまいます。
弊社の稚魚池は全池、フシュウ症に罹ってしまいました。
対処法は色々あるのでここでは割愛しますが、唯々根気と体力が必要です。
稚魚がフシュウ症に罹るのは悪い事ばかりではありません。
今、フシュウ症に罹っておくと眠り病が軽傷で済むという良い点もあります。
治った稚魚は間違いなく感染症に抵抗力を持った強い個体になります。
皆さんフシュウ症に罹った時、どんな鯉が早く死ぬと思いますか?
実は元気で他より育ちが良く、よく餌を食べて太っている鯉から死にます。
水質の変化で消化不良などからエラ病を引き起こし、バタバタと死んで行くのです。
私達生産者はあらゆる状況を予測し、有事に備えます。 稚魚池も長雨が続いた時は1週間でも餌を止めます。 稚魚は敏感です、少しのミスで殺してしまいます。
この度、稚魚が病気に罹っても助ける事が出来たのは、ひとえに餌を止めていたからです。
この梅雨時期に鯉を死なせてしまった方、身に覚えはありませんか?
極論ですが餌を与える行為とは本来、自然に逆らった事です。
以前も書きましたが鯉には胃が無く腸だけで消化吸収する為、起きている時は常に餌を求めています。
自然の環境下に住んでいる鯉達はお腹いっぱいになる事が無い為、水質の急変にも順応し易いですが、一般家庭で飼育されている鯉は飼育者が食べる量をセ-ブしてあげなければなりません。
錦鯉を飼育していて一番楽しいのは餌を与える時ではないでしょうか?
私共もそうです。 しかし、鯉を健康に飼育するには「餌止め」を覚えて下さい。
少し暗い話になってしまいましたが、本日も稚魚選別しておりました。
どうですか? フシュウ症の戦いに勝ち残った鯉達です。
紅白の選別後の写真です。 なかなか良いでしょ?
実は、これ販売します。 2~3cm位の鯉で50本ちょっといます。
無線別の稚魚販売はしておりますが、こちらは選別後の鯉になります。
限定、一組だけです。
死んだと思っての超特価販売ですが、飼育は簡単ではありません。
完全に別飼育が必要です。 意外とアクアリウム水槽で飼育する方が良いと思います。
多年魚との同居などもっての外です。
このブログ掲載の後、販売ぺ-ジに掲載します。
今シ-ズンは今から巻き返しです。 仕事に追われる毎日でブログも中々更新できませんが楽しみにして頂いている方、有難うございます。
皆さん、体調には気を付けて。 油断しないで下さい。